窓と結露

本ブログで最近閲覧数が多くなてっているのが、リモコンニッチの記事と窓と気密性から始まる一連の窓の記事になっています。今日も窓に関するお話をしようと思いますのでお付き合いください。

高気密高断熱の家のメリットの一つとして、「結露がない」ということが一般的に言われていますが、本当でしょうか。もちろん建物の環境や住環境、家の性能によるところがありますが、高萩建設の家は「結露しない家」とは言えないのが事実であります。もちろん冬になると毎日結露するというわけではありませんが、特定の条件下で結露が発生します。その条件とは、室内の湿度が70%以上、室温と外気温の温度差が20℃を超えるときに発生します。発生した時の写真が下になります。

高気密高断熱の家の結露の例(ガラスの下側に結露発生)

一般的にみられる窓一面の結露を想像された方もいるかと思いますが、高気密高断熱と言われる家であれば結露はこの程度です。この結露ですが、日中になると自然に消えるので特に手入れは必要ありません。

この結露の発生メカニズムですが、簡単に言うと外気で窓や窓枠が冷やされて、窓及び窓枠は、室内よりも温度が低下します。その低下しているところに室内の湿気を含んだ温かい空気が触れることで冷やされ、空気中の水分が出てくることになります。氷の入ったコップの外側に水滴がつくのと同じ仕組みです。高性能な窓の場合、窓一面の温度が下がるのではなく、一番温度が低くなるのがガラスの下側、ということになります。

もう一つポイントがあるとすれば、カーテンの影響があります。厚手のカーテンや写真のようなハニカムシェードのように断熱性の高いもので窓を覆うと、窓枠の室内側の空気と室内の空気の循環が遮断され、窓側の温度低下がさらに大きくなります。そうすることによって、窓の空気が冷やされる度合いも大きくなり、結露の量が増えることになります。結露は窓の性能が一定である前提であれば、室内外の温度差と、室内の湿度、室内の空気の循環度合いによって発生する/しないが決まります。

ハニカムシェード

どうしても結露に悩まされる方がいらっしゃれば、夜間カーテンやブラインドを少し開けるというのも結露対策の一つとなります。もちろん断熱性が落ち暖房費が上がることと、目隠し効果がなるくなることを配慮の上お試しください。

 

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