ツーアクション窓

また、ツーアクション窓の話ですが、長くはない話なので、少しだけお付き合いください。

ツーアクション窓(ドレーキップ窓)は内側に倒れる、内側に開くという機能を持つことは既にご説明済ですが、この窓の機能が最も活きるのではないかという場所があります。バスルームです。

バスルームはご存じの通り家の中で最も湿度の高いところで、間違いなく換気が必要な場所になります。対応として換気扇を常時使用したり、窓を開けて換気することになりますが、バスルームは常時人がいる場所ではないところなので、窓を開けっぱなしにすることは不用心に感じるのではないでしょうか。そこでツーアクション窓の出番です。ツーアクション窓の内倒しは外からそれ以上開くことができません。前回ご説明したとおり、一般的な窓種別の中では最も防犯性の高い窓になります。さらに、外に格子を取り付ければ、視覚上の防犯効果も高くなります。

もう一つの心配事項として「ツーアクション窓に網戸はつけられるか」ですが、問題ございません。ツーアクション窓は外開き系の窓と異なり、窓の外側に網戸が取り付きます。ロールタイプの網戸を付けることになる外開きの窓だと、浴室の湿気によるダメージを受けることになりますが、ツーアクション窓なら問題なしです。問題点としては、格子を取り付けてしまうと網戸の取り外しが非常に面倒になりますが、網戸を取り外すのは年に1回あるかないかなので問題ないのではないでしょうか。

バスルームの窓は選択が難しいポイントの一つとなりますが、高萩建設ならこのような提案もできます。

ネオレスト vs アラウーノ

今日はトイレのお話です。ネオレスト vs アラウーノ、言い換えるとTOTO vs パナソニックとなりますが、トイレでよく選択されるこの2社、はたしてどちらがベストチョイスになるのでしょうか。

従来からの陶器の技術を熟成させたのがネオレスト、有機ガラス系素材という新しい技術を取り込んだのがアラウーノという特徴があります。新築でもリフォームでも、「どちらが良いか?」と聞かれると、正直判断が難しいところです。と言うのも、どこに重点を置くかでどちらが良いか変わる部分が多いからです。今回はネオレストとアラウーノどちらにするか悩んだ挙句、1階にアラウーノ、2階にネオレストを選択したお家があるので紹介します。

全体の構成ですが、1階は以前紹介した栗一枚板のカウンターのあるトイレですが、1階にアラウーノを選択したお施主様の狙いとしては、男性小便器としての性能とアームレストが取り付けられるところだったようです。男性の小便時の「ハネ」ですが、住人であれば座り小便をするなど、「ハネ防止」ができますが、来客の場合どういう使い方をするのかわからないという点があります。また、アームレストの方は高齢の方が利用する観点からの選択のようです。

2階はネオレストのRHとこれもTOTOの小便器を別に取り付けています。これもお施主様のこだわりで、どうしても小便器が欲しいとのことでした。

さて、それぞれの特長は各社のホームページを見ればわかってしまうので、実際の使用感ですが、シャワートイレはネオレストのほうが強めで、「洗ってる」感じがします。洗浄機能については、アラウーノのほうが泡が出るためビジュアル的に洗っている感じはしますが、実際の汚れ具合や掃除の頻度には大差がないということでした。また、におい対策としてネオレストには「きれい除菌水」が、アラウーノには「オゾンウォーター」がありますが、このお陰かわかりませんが、どちらのトイレも芳香剤や消臭材なしで特に気になるニオイは発生していないようです。

項目別にまとめると、こうなります。

  • キレイさ:互角
  • におい発生:互角
  • シャワートイレ性能:ネオレストのほうがしっかり
  • 男性の小便時:アラウーノのほうが工夫されています。

ということで、どちらを選ぶかについては使う人それぞれという中途半端な結論になってしまいますが、どちらのトイレを選んでも後悔することはないのではないでしょうか。

ちなみに、TOTOもしくはパナソニックのショールームに行くとそれぞれのトイレを体感できます。特にシャワートイレの性能は各社の考えがあるので、お時間のある方は実際に訪問して試してみることをお勧めします。

屋根裏の話のつづき

前回は屋根裏の話から床下エアコンに脱線してしまいましたが、今日は屋根裏をメインにお話ししたいと思います。

「涼温換気の家」では、空調システムを天井と屋根の間に設置する必要があるため、必然的に屋根裏部屋ができる構造になっています。屋根裏は機械室や収納など、常時使用しない前提で、床から天井までを140cm以下にすることで床面積に算入されませんので、涼温換気システムのために床面積が増えるということはありません。一般的な家では、屋根裏は夏になると温度が40℃以上、場合によっては50℃にもなるようなこともありますが、高萩建設の家では、外断熱通気工法なので、真夏でも涼温換気システムが稼働していればロフトでも温度コントロールができ、25℃前後、暑くても30℃を超えることはありません。湿度も地面からの高さが高い分、1階に比べ低くなる傾向があるので、持ち出しの頻度の少ない貴重品やお子様の学校の成果物などの保管にはかなり良い環境になるのもポイントとなります。

機械室兼倉庫になります

可能な限りダクトを空中配管し、床スペースを広げます

また、夏の温度が上がらないメリットを生かして、ロフト部分にご主人の秘密基地を作ることも可能です。実際にコロナ禍のテレワークで活躍しているようです。

天井が低いので座椅子限定ですが、集中できるホームオフィスの完成

実際ロフトを作っても夏場の気温が上がりすぎて(屋根に近いところなので当然ですが...)使い物にならない、というお家も多いようですが、高萩建設の家はこういうこともできてしまいます。図面ができてしまってからでは難しいですが、打ち合わせの初期段階でご希望を出していただければ、きっとお応えできると思います。