窓タイプ:ツーアクション窓

前回は縦すべり出し/横すべり出し窓について説明させていただきましたが、今回はツーアクション窓についてです。

ツーアクション窓の概要は以前説明した通りですが、この窓は欧州(特にドイツ)で多く使われている窓になります。ツーアクション窓はドイツ語ではドレーキップ窓と呼ばれており、ドレーン(回すという意味)とキッペン(傾けるという意味)を合わせた名前となります。名前の通り、ハンドルを90度回すと内側に開くことができ、180度回すと少し内側に傾けることができます。内側に全開すれば換気量を大きくすることができたり、窓の外側を簡単に掃除することもできます。

内開き状態


内倒し状態(換気)

室内に窓の内側が入るということは外の汚れを室内に入れてしまうということになるので、それが気になる方にはお勧めできませんが、内側への全開、室内側への傾けという、2つの機能を持つ唯一の窓になります。縦すべり出し窓程の大量換気は望めませんが、内開きによる換気と、横すべり出し窓同様に内側傾けによる降雨時の換気の両方を実現できます。さらに、内側傾けの量はそれほど大きくないため、外側からそれ以上窓を開くことができません。防犯上問題ないとは言い切れませんが、夜間に他タイプの窓を開けて寝るよりははるかに安心できると思います。

内開き時には汚れた外枠が室内に入ってしまいます

また、内側に開くことによって、普通の内断熱の家ではカーテンやブラインドなどに干渉してしまうことがありますが、高萩建設の場合は外断熱であるため以前説明した通り窓枠に奥行があるため、ツーアクション窓を内倒しにしても、カーテンやブラインドに干渉しません。外断熱工法とツーアクション窓の組み合わせ、結構良いと思います。

内倒ししてもカーテンに当たりません