窓タイプ:FIX窓

窓の話もこれで3回目になりますが、今回のFIX窓で一区切りです。FIX(フィックス=固定)窓は、文字の通り窓が固定されており、開くことができません。よって、断熱性/気密性もすべての窓タイプで最高のものになります。もちろん、換気は全くできないのですが...

                                 YKK APカタログより

また、この窓のもう一つのメリットは、窓枠が狭いので窓に対するガラスの面積もほかのタイプより広くなります。窓というのは窓枠に意味があるのではなく、ガラス部分に意味があるので、その面積が広いほうがメリットがあるといえるのではないでしょうか。また、普通の開くタイプの窓に比べて圧倒的に価格が抑えられているというメリットもあります。機構部分がないので安くなるのは当然なのですが、性能が良くて価格メリットもあるという、ある意味いいとこ取りの窓になります。

FIX窓は換気ができないというデメリットはありますが、高萩建設の家であれば、第一種換気システムで換気されている上に、全館冷暖房であるため、窓を開けるのは春や秋の気温がちょうど良いときだけであり、夏の暑い時期のように家のすべての窓を全開にして室内の熱を逃がしたい、という必要性は全くありません。よって、外の道路に面しており、人の視線が気になる窓や、天井に近い位置に設置されている、手の届きにくい窓についてはわざわざ開閉機構をつけるメリットはそう大きくないともいえます。そういう背景の中で、FIX窓がどこに使われるかの例ですが、廊下の高窓、吹き抜け部分、クローゼットなどの明り取りの窓として使われることが多いですが、それ以外にもリビングなどの大きな部屋、窓の多い部屋であれば、一部をFIXにするという選択もアリだと思います。また、階段など、手の届きにくい場所も思い切ってFIX窓にしてしまうと良いのではないでしょうか。

                                 YKK APカタログより