ステンレス屋根

前回の話の続きですが、高萩建設の屋根材は金属が標準となっていますが、その中でもステンレスの屋根の情報は、インターネットを調べても意外と少ないこともあり、なかなか集まりにくいものです。ステンレスの屋根材を扱っているメーカーとしては、セキノ興産などがありますが、そのホームページを見てみると、ステンレスという言葉がほとんど出てこないのです。

この画像はセキノ興産のHPから引用したものです。一般的な金属屋根の形態の一つとして縦葺き屋根がありますが、この縦葺きの屋根は施工手順にある通り、ハゼを重ねることでで非常に耐水性の高い屋根が出来上がります。

さて、この縦葺きの材料ですが、素材はセキノ興産のHPを見るとガルバリウム鋼板が大きく取り上げられており、ステンレスについては「カラーステンレス鋼板については別途お問い合わせください」となっています。ステンレスはガルバリウム鋼板に比べ非常に硬く、その加工が難しいため、加工ができる業者に限りがあります。高萩建設では新潟にある会社に加工を依頼しています。

ステンレス屋根はこのような事情もあり、扱いづらい材料ではありますが、耐久性についてはガルバリウム鋼板をはるかに上回るものになります。加工が難しいため、形状は限られたものになってしまいますが、最高の屋根材料の一つと考えており、高萩建設では金属屋根の中でもステンレス屋根をお勧めしています。

 

 

 

屋根材料のお話

今日は屋根のお話になります。屋根の材料には昔ながらの瓦やスレート、アスファルトシングル、ガルバリウム鋼板などの金属屋根があります。それぞれの屋根材の特長はインターネットを調べるとたくさん出てくると思いますが、高萩建設の家は金属屋根が標準になっています。金属屋根にはガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、ステンレスなどがありますが、家づくりを考えている方であれば、それらの特長に興味があるのではないでしょうか。ここでは高萩建設で標準採用している金属屋根の特長について説明させていただきます。

ガルバリウム・・・旧来の屋根はトタンを使ったものでしたが、トタン屋根は錆びやすい欠点がありました。錆に対し耐性を高めたのがガルバリウム鋼板になります。ガルバリウム鋼板は亜鉛を含んだ合金であり、その亜鉛が錆に対し強くしています。

ジンカリウム・・・ガルバリウム鋼板とほとんど組成は同じですが、生産地の違いと、もう一つの特長から別の名前になっています。ジンカリウム屋根はガルバリウムとほとんど同じ金属板に、細かい石の粒を貼り付けたものになります。細かい石を接着することで、ガルバリウム屋根の欠点である雨音や温度上昇よくせを緩和することができます。とはいえ、この石粒がこの屋根の欠点でもあり、石粒が経時劣化により剥離してしまいます。ガルバリウム鋼板の耐久性は一般的に30年と言われていますが、このジンカリウムも同じく30年と言われています。

ステンレス・・・ステンレスはご存じの通り、錆びない金属と言われているものです。生活する上での特徴はほとんどガルバリウムと同じです。しかし、耐久性はガルバリウムの30年をはるかに超え50年と言われています。ジンカリウムの特長である、雨音の軽減や温度上昇抑制の特長はないものの、温度上昇については耐熱塗装を使えば緩和することができます。この耐熱塗装はガルバリウム鋼板にも同様に適用することもできるので、ステンレスとガルバリウムの違いは単に耐用年数とも言えます。

高萩建設ではこれらの特長から、金属屋根を標準的に採用しています。もちろん、瓦でもスレートでもお施主様のご希望であれば採用することができます。とはいえ、これまでのお施主様は金属屋根を採用される方が多いです。特にステンレス屋根は意外と情報が少なく、どのような屋根になるのかイメージが難しいかもしれません。今回は文字ばかりですが、次回は屋根の材料について図と共に説明したいと思います。

階段、システムか手刻みか

階段は家づくりの中で大工の技術を試されるポイントの一つになります。高萩建設では、システム階段と手刻みの2通りで対応しています。

システム階段とは、家の設計図をメーカーに送り、メーカーの工場からその家に合わせた階段が各パーツごとにカットした状態で出荷されます。現場ではそれらを組み立てるだけですので、工期は非常に短く、現場作業は1、2日で階段が出来上がってしまいます。システム階段はパナソニックやDAIKEN、リクシル、YAMASHITAなどで扱っており、階段のタイプや材料をカタログ中から選ぶことができます。しかし、価格は形状や材料で大きく変化します。

システム階段(リクシル社のHPより引用)

手刻みとは読んで字の通りで、現場で寸法を合わせ刻みながら組み上げていくものです。その分工期は長く、熟練の大工が1週間以上専任で当たることになります。高萩建設の場合、手刻み階段は栗もしくは桧の一枚板が標準になっています。

手刻み階段

踏板も蹴込板も一枚板です

写真は栗の手刻み階段ですが、手刻み階段の価格は材料+人件費で、一般的にはシステム階段より非常に高くなってしまうのですが、高萩建設は原木買いによる材料コスト低減効果があるため、システム階段と大差のない価格で施工しております。栗の木が気に入っていただければ、手刻み階段はオススメです。ただし全体の工期が長くなってしまう点はご了承ください。

手刻み階段の裏側(すべて現場調整なので時間がかかります)

「高萩建設の家」の保温性能

10月も後半になると急に気温が下がり、もうコタツやストーブなどの暖房を入れ始めたお家もあるのではないかと思います。高萩建設の家ももちろん室温が下がってきていますが、まだ暖房はいらないようです。

以前説明した第一種換気システムのコントローラは過去2日分の外気温と室内温度をモニターすることができます。例えば2021年10月22日、この日は一日雨が降っていて、この家周辺の最高気温は11℃、最低気温は9℃でしたが、室内の温度は20℃前後に保たれていました。もちろん、窓は全て閉めていましたが、換気システムはフルタイムで稼働していました。

換気システムコントローラのメイン画面

外気温(■)が変わっても室温(□)はほとんど変化しません

24時間換気で密閉された環境でなくても高気密高断熱の高萩建設の家は、一定の室温をキープできています。また10月22日の前日、21日はとても良い天気で、最高気温が20℃を超えていましたが、室温は20℃~22℃程度にキープされていました。これも、高気密高断熱の家の性能です。高気密高断熱の家でなければ、きっと日中の室温は外気温と連動して、外気温より数度高くなり、窓を開けないと暑く感じるようになっていたと思います。

断熱性能と熱交換器の効果

高萩建設の家も、冬に向かって外の平均気温の低下に比例して室温が下がっていくことになります。室内の平均気温が下がってきたところで暖房を入れ始めることになると思います。もう少し気温が下がって、暖房を入れるようになった場合の温度の変化についても後日報告させていただきます。